拡大ワールドカップ — 48カ国・北中米共催 — 道のり⑨
2026年大会は、史上初の48カ国・3カ国共催という巨大な姿で開かれる。出場国は32から48へ、試合数は64から104へ。アメリカ・カナダ・メキシコの16都市が舞台となる。2025年12月の抽選で、日本はグループFに入った。新しいフォーマットと日本の組分けを、確認できた事実に基づいて掘り下げる。
2026年6月27日
2026年のワールドカップは、これまでとはまったく違う。出場国は史上最多の48カ国に拡大し、大会はアメリカ・カナダ・メキシコの3カ国による共催で行われる。1998年以来続いてきた32カ国制が終わり、ワールドカップは新しい時代に入った。日本が挑むのは、その「最初の拡大大会」である。
- 規模
出場国が32から48へ拡大。試合数は64から104に増加。
- 開催地
アメリカ・カナダ・メキシコの3カ国16都市で開催。
- 2025年12月
ワシントンD.C.で本大会抽選。日本はグループFに決定。
48カ国・104試合の巨大大会
最大の変化は、出場枠の拡大である。これまで32カ国だった本大会は、48カ国へと大きく広がった。これにより、各大陸の出場枠が増え、アジアにとっても本大会への門戸が広がった。日本が世界最速で出場を決められた背景にも、この枠の拡大がある。
大会の規模も様変わりした。試合数は従来の64から104へと大幅に増加。48チームは4チームずつ12のグループ(AからL)に分けられ、各組の上位2チームに加え、3位のうち成績上位8チームが、新設された「ラウンド32(32強)」へと進む。グループステージを勝ち抜くチームは32にのぼり、そこからノックアウト方式でトーナメントが進む。優勝までに勝ち上がるチームの試合数は、これまでより1試合増える計算になる。
3カ国共催という舞台
開催地も、史上初の3カ国共催である。アメリカ合衆国を中心に、カナダとメキシコを加えた北中米の16都市が会場となる。広大な大陸をまたいでの開催は、移動の負担や気候の違いといった、これまでにない要素をチームに突きつける。会場ごとに気温や標高が大きく異なり、コンディション管理の重要性はかつてないほど高い。
サッカーの母国ではない北中米での大会は、世界中から多くの観客を集める一大イベントになると見込まれている。日本にとっても、時差や移動を含めた周到な準備が、結果を左右する要素になる。新しい舞台は、ピッチ上の戦いだけでなく、その外側の準備でも各国を試すことになる。
日本の組分け
2025年12月、アメリカのワシントンD.C.で本大会の組み合わせ抽選が行われた。その結果、日本はグループFに入ることが決まった。同組には、欧州の強豪オランダ、アフリカのチュニジア、そしてヨーロッパのプレーオフを勝ち上がってくるチーム(UEFAのプレーオフ勝者)が並ぶ。
オランダは、ワールドカップでたびたび上位に進出してきた伝統国であり、日本にとって手強い相手だ。チュニジアは、過去の親善試合でも対戦経験のあるアフリカの実力国である。そしてもう一つの相手は、抽選の時点ではまだ確定しておらず、欧州のプレーオフの結果を待つことになった。確証のない相手を断定的に語ることはできないが、いずれにせよ、簡単な組ではない。
歓喜と悔しさを積み重ねながら、日本はここまで歩んできた。新しい舞台、新しい組分けを前に、いよいよ本大会が近づいている。日本は、長年の宿題である「ベスト8の壁」を越えられるのか。物語は最終話、2026年への期待へと続く。
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