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アジアカップ2024の蹉跌 — 優勝候補の敗退 — 道のり④

2023年の連勝で「史上最強」とまで言われた日本は、優勝候補の筆頭としてアジアカップ2024に臨んだ。だが準々決勝、無敗を続けるイランに守田英正の先制点を生かせず1-2の逆転負け。アジアの頂点に手が届かなかった。強さと脆さが同居した大会の教訓を、冷静に掘り下げる。

2026年6月22日

2023年に連勝を重ね、強豪ドイツすら粉砕した日本代表は、「史上最強」とまで呼ばれていた。その期待を背負って臨んだのが、2024年初頭に開催されたAFCアジアカップである。日本は、文句なしの優勝候補だった。だが、サッカーに「順当な戴冠」はめったにない。

  1. 大会前

    2023年の連勝で日本は「史上最強」と評され、優勝候補の筆頭に。

  2. 2024年2月3日

    準々決勝でイランと対戦。守田英正が先制するも1対2で逆転負け。

  3. 結果

    3大会ぶりの王座奪還はならず。ベスト8で大会を去る。

「史上最強」という重圧

2023年の躍進で、日本への期待は最高潮に達していた。複数得点で勝ち切る攻撃力、欧州組がそろう選手層。アジアの中では、日本が頭ひとつ抜けていると見られていた。だからこそ、アジアカップでは「優勝して当然」という空気が漂っていた。

だが、その期待は、そのまま重圧にもなった。大会を通じて、日本は本来の力を出し切れない試合が続く。失点が重なり、内容にも安定を欠いた。強さを期待されればされるほど、相手は日本を倒そうと牙を研いでくる。アジアの戦いは、世界が思う以上に厳しい。日本は、その現実に直面していた。

準々決勝、イランに屈す

運命の準々決勝、相手はイランだった。当時のイランは、カタール大会後に長く無敗を続ける強豪であり、今大会でも優勝候補の一角だった。試合は緊迫した展開となる。日本は前半、守田英正のゴールで先制し、リードを奪った。理想的な入りだった。

だが、リードを守り切れなかった。イランは徐々に圧力を強め、後半に同点に追いつくと、終盤にPKで勝ち越す。1対2。日本は逆転負けを喫し、ベスト8で大会を去った。3大会ぶりの王座奪還を狙った戦いは、頂点のはるか手前で潰えたのである。先制しながら勝ち切れない——カタールのコスタリカ戦にも通じる課題が、ここでも顔を出した。

蹉跌が残した教訓

このアジアカップの敗退は、日本にとって痛恨だった。だが、長い目で見れば、本大会の前にこの「躓き」を経験したことには意味があった。連勝で膨らんだ過信を、現実が引き戻したのである。

強さと脆さは、しばしば同居する。攻撃力はあるのに、リードを守り切れない。格下相手にも、ひとつのミスで足をすくわれる。これらの課題は、2026年ワールドカップを見据えるうえで、避けて通れないものだった。アジアカップで膝をついた日本は、その悔しさを糧に、立て直しを図っていく。

そして、ここからが本当の正念場だった。アジアカップは、あくまで一つの大会にすぎない。日本にとって最大の目標は、2026年ワールドカップの本大会出場である。長く、気の抜けない予選の戦いが、いよいよ始まろうとしていた。物語は2026予選 第1幕へと続く。

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