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連載 ・ 全10話
サッカーW杯2022 日本代表の軌跡
森保ジャパンの4年は、順風満帆ではなかった。カタールW杯アジア最終予選は初戦オマーンに黒星、解任論が渦巻く苦しい船出。だが三笘薫・冨安健洋ら新戦力の台頭がチームを変えていく。本大会の歓喜の前にあった、長く厳しい「予選という物語」を掘り下げる。
- 01 カタールへの道 — 黒星スタートからの再起 — 2022① 森保ジャパンの4年は、順風満帆ではなかった。カタールW杯アジア最終予選は初戦オマーンに黒星、解任論が渦巻く苦しい船出。だが三笘薫・冨安健洋ら新戦力の台頭がチームを変えていく。本大会の歓喜の前にあった、長く厳しい「予選という物語」を掘り下げる。
- 02 「死の組」E組 — 下馬評と日本のプラン — 2022② 組分け抽選で日本が引いたのは、過去に4度の優勝を誇るドイツ、無敵艦隊スペイン、そして堅守のコスタリカ。世界が「死の組」と呼んだE組で、日本の突破を予想する声はわずかだった。だが森保ジャパンには、明確な勝算と緻密なプランがあった。組分けの夜から本大会前夜までを掘り下げる。
- 03 ドイツ撃破の夜 — 3バックという賭け — 2022③ 前半は劣勢、PKで先制を許す。だが後半、森保監督は布陣を4-2-3-1から攻撃的な3バックへと大胆に変える。三笘・浅野ら攻撃の駒を次々と投入し、堂安律と浅野拓磨のゴールで2対1の逆転勝利。新ルール「交代5人制」を最大限に生かした采配の一夜を、戦術の視点から掘り下げる。
- 04 コスタリカ戦の蹉跌 — 勝てた試合を落とす — 2022④ ドイツ撃破の勢いそのままに突破を引き寄せるはずだった第2戦。だが日本は守備的なコスタリカを攻めあぐね、終盤の1失点で0対1。勝てるはずの試合を落とし、突破は最終戦に持ち越された。この「蹉跌」が何を残したのか——固さ、メンバー選び、ワールドカップの難しさを掘り下げる。
- 05 スペイン撃破と「三笘の1ミリ」 — 2022⑤ 崖っぷちの最終戦、相手は世界王者スペイン。先制されながらも後半に堂安律と田中碧が3分間で逆転。決勝点を生んだのは、ゴールラインを割る寸前で折り返した「三笘の1ミリ」だった。VAR判定の真実とともに、E組1位通過を決めた歴史的な夜を、その一点に凝縮して掘り下げる。
- 06 クロアチア戦 — 先制から延長の死闘へ — 2022⑥ 決勝トーナメント1回戦、相手は前回準優勝のクロアチア。前半に前田大然が押し込み先制したが、後半にペリシッチの見事なヘディングで追いつかれる。一進一退の攻防は延長戦へ。経験豊富な相手を前に、日本は120分を戦い抜いた。ベスト8をかけた死闘を、両者の駆け引きから掘り下げる。
- 07 PK戦の心理学 — リバコビッチの壁 — 2022⑦ 1対1で迎えたPK戦。日本は南野拓実、三笘薫が立て続けに止められ、吉田麻也も阻まれて1対3で敗退した。立ちはだかったのはクロアチアの守護神リバコビッチ。なぜ日本は敗れたのか——PKという特殊な勝負の心理と準備、そして「運命の分岐」を、データと背景から掘り下げる。
- 08 三笘薫という到達点 — ドリブルの科学 — 2022⑧ 「三笘の1ミリ」を生み、PK戦で涙をのんだ男。三笘薫は、大学でドリブルを研究テーマに選び、プロ入りを経て世界最高峰のプレミアリーグで台頭した異色の経歴を持つ。なぜ彼のドリブルは相手を抜けるのか。カタールで世界に示した日本人アタッカーの到達点を、その背景から掘り下げる。
- 09 「ブラボー」と森保流 — 一体感の作り方 — 2022⑨ スペイン撃破の歓喜を象徴する言葉「ブラボー」。長友佑都が叫んだこの一言には、森保ジャパンの一体感が凝縮されていた。声高に統率するのではなく、選手を信じて任せる森保流。ベテランのリーダーシップ、スタッフの支え、控え選手の貢献——勝利を支えた「チームづくり」の核心を掘り下げる。
- 10 ベスト8の壁と、その先へ — 2022⑩ ドイツとスペインを倒しながら、日本は四度目のベスト16で止まった。なぜ「ベスト8の壁」は越えられないのか。組織と個の成熟、PKという鬼門、世界との距離。カタールが残した宿題を冷静に見つめ直し、日本サッカーの現在地と、その先に広がる課題を掘り下げる。連載の締めくくり。