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連載 ・ 全10話
映画史 ― スクリーンが映した世界
19世紀末、人類は止まった像に動きを与える術を手にした。エジソンののぞき箱キネトスコープ、そして1895年、暗い部屋の白い布へ光を投げかけたリュミエール兄弟のシネマトグラフ。一台の機械から始まった、映画という新しい時代の夜明けをたどる第1話。
- 01 動く写真の発明 ― 映画の夜明け 19世紀末、人類は止まった像に動きを与える術を手にした。エジソンののぞき箱キネトスコープ、そして1895年、暗い部屋の白い布へ光を投げかけたリュミエール兄弟のシネマトグラフ。一台の機械から始まった、映画という新しい時代の夜明けをたどる第1話。
- 02 無声映画の黄金期 ― ハリウッドの誕生 声を持たない時代、映画は身ぶりと表情だけで世界中を笑わせ、泣かせた。チャップリンとキートンが磨いた喜劇、5セントの映画館ニッケルオデオン、そして西海岸の小さな町に集まった撮影所――サイレント映画の黄金期とハリウッドの誕生を描く第2話。
- 03 トーキー革命と黄金時代 1927年、スクリーンがついに声を持った。「ジャズ・シンガー」が告げたトーキーの時代は、ハリウッドに黄金期をもたらす。巨大スタジオが映画を量産し、スターが夢を背負った輝きと、その裏で製作を縛った検閲コードの影を、史実に沿って中立にたどる。
- 04 世界の映画芸術 ― 各国の創造 映画はハリウッドだけのものではなかった。歪んだ影で不安を描いたドイツ表現主義、編集に意味を見いだしたソ連のモンタージュ理論、人間味あふれるフランス。そして戦争は、映画を国家の宣伝へと動員した。各国が育てた映画芸術の創造と、政治に巻き込まれた影を中立にたどる。
- 05 テレビの衝撃 ― スタジオの黄昏 1948年、最高裁の一枚の判決がハリウッドの巨大スタジオから劇場を引き剥がした。同じころ、各家庭に小さな箱――テレビが入り込み、映画館の椅子は次第に空いていく。栄華を誇ったスタジオ・システムの黄昏と、巨大スクリーンによる反撃を史実ベースで描く。
- 06 作家たちの時代 ― ニューシネマの革命 1960年、パリ。批評家あがりの若者がカメラを街へ持ち出し、映画の文法をひっくり返した。ヌーヴェルヴァーグの熱は海を越え、アメリカン・ニューシネマへと飛び火する。監督を作品の作者と見なす作家主義のもと、世界が表現の革命に沸いた1960-70年代を史実ベースで描く。
- 07 ブロックバスターの誕生 1975年の『ジョーズ』、1977年の『スター・ウォーズ』。スピルバーグとルーカスという若き才能が、夏の大作と全国一斉公開、そして商品展開という新しいヒットの方程式を打ち立てた。作家の時代から再び巨大娯楽産業へと舵を切る1970年代後半のハリウッドを、史実ベースで描く。
- 08 日本映画と世界 ― 黒澤・小津たちの達成 1951年、黒澤明の『羅生門』がヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を受け、日本映画は世界の表舞台に立った。小津安二郎の静謐、溝口健二の叙情。それぞれの独自性が国境を越えて評価された日本映画の黄金期を、史実ベースで描く。
- 09 デジタルとCGの革命 ― ピクセルが描いた夢 一九九五年、世界は人形が自ら動き出す映画を観た。フィルムに代わってコンピュータが絵を描き、撮影も上映も数字へと姿を変える。CGとデジタルが映画づくりそのものを作り替えた約二十年を、光と影の両面から中立にたどる。
- 10 配信時代の映画 ― スクリーンのゆくえ 映画は、暗い客席に集う体験から、手のひらの画面へと広がった。ストリーミングの台頭、コロナ禍が突きつけた映画館の危機、劇場と配信のせめぎ合い。百二十年の旅の終わりに、映画がこれからどこへ向かうのかを、答えを急がず静かに見渡す最終章。