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連載 ・ 全10話

皇室の歴史 ― 日本とともに歩んだ千年

古事記と日本書紀が伝える天照大神の物語、天孫降臨の伝承、そして初代神武天皇のものがたり。皇室の起源をめぐる神話と、歴史としてたどれる事実の境界を、敬意をもって中立にひもとく第1話。

  1. 01 神話と起源 ― 皇室のはじまり 古事記と日本書紀が伝える天照大神の物語、天孫降臨の伝承、そして初代神武天皇のものがたり。皇室の起源をめぐる神話と、歴史としてたどれる事実の境界を、敬意をもって中立にひもとく第1話。
  2. 02 古代の天皇 ― 大王から天皇へ ヤマト政権の大王から、推古天皇と聖徳太子の時代、壬申の乱を経た天武・持統朝へ。律令国家が形をなし、「天皇」という称号が定まっていく古代の歩みを、史実にそって敬意をもってたどる第2話。
  3. 03 摂関と院政 ― 権威と権力のあいだ 律令国家の頂に立った天皇のもとで、実際の政務はしだいに貴族の手へと移っていく。藤原氏の摂関政治、天皇の外戚という仕組み、そして院政という新たな権力のかたち。平安王朝の文化のなかで、天皇が権威として残っていく構造を中立にたどる。
  4. 04 武家の世の天皇 ― 二つの中心が並ぶ国 鎌倉幕府の成立、承久の乱、後醍醐天皇の建武の新政、そして南北朝の分裂と室町。武士が力を握るなかで、天皇と朝廷はどう位置づけられたのか。権力は武家へ、権威は朝廷へという日本独特の二重構造が形づくられていく過程を、史実ベースで中立にたどる。
  5. 05 静かなる権威 ― 戦国から江戸へ 応仁の乱のあと、朝廷は財政が細り、即位の礼さえ容易に営めない時代を迎えたとされる。やがて織田・豊臣が朝廷を支え、江戸幕府は禁中並公家諸法度で天皇と公家を制度のなかに位置づけた。政治の表舞台から離れながらも保たれた権威の歩みを、中立にたどる。
  6. 06 明治維新と近代天皇 王政復古の大号令とともに、長く表舞台から離れていた天皇が国の中心へと押し上げられた。五箇条の御誓文、大日本帝国憲法、立憲君主としての天皇、そして国民を一つにまとめる象徴。近代国家の出発点に置かれた近代天皇の歩みを、史実にもとづき中立にたどる。
  7. 07 戦争の時代の天皇 大正から昭和へ、軍部が台頭し国家が戦争へ傾いていく時代に、天皇はどのような立場に置かれていたのか。第二次大戦と終戦の聖断、そして今も評価が分かれる戦争責任の議論までを、特定の立場を取らず複数の見方を公平に併記しながら、敬意をもって静かにたどる。
  8. 08 象徴天皇の誕生 敗戦後、日本国憲法のもとで天皇は「象徴」と位置づけられた。いわゆる人間宣言、新憲法第1条の意味、戦後の全国巡幸、そして国民とともにある新しい皇室像の模索を通じて、主権者から象徴へと姿を変えた天皇の歩みを、特定の立場を取らず史実にもとづき敬意をもって静かにたどる。
  9. 09 平成の皇室 ― 国民とともに 昭和から平成へ。代替わりとともに、皇室は被災地へのお見舞いや戦地への慰霊の旅を重ね、国民とともにある姿を深めていった。やがてご高齢と公務をめぐる思いが語られ、二百年ぶりの退位への道が開かれていく。公的事実の範囲で、その歩みを敬意をもってたどる。
  10. 10 令和とこれから 平成から令和へ。即位の礼を経て、現代の皇室は象徴としての務めを受け継いでいる。一方で、皇位の安定的な継承をめぐっては、女性・女系の論点を含めさまざまな議論が続いている。諸説を公平に併記しながら、伝統と現代社会のなかで皇室はどうあるのかを、答えを急がずに見渡す最終章。