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連載 ・ 全10話
アメリカ史 ― 新大陸から超大国へ
ヨーロッパ人が「発見」したと信じたその大地には、すでに無数の人々が暮らしていた。コロンブス以降の接触、メイフラワー号の入植者、13植民地の形成。希望の物語と、その裏で進んだ先住民の犠牲。アメリカという国が生まれる前夜の、光と影の両方をたどる。
- 01 新世界という幻想 — 先住民と入植の始まり ヨーロッパ人が「発見」したと信じたその大地には、すでに無数の人々が暮らしていた。コロンブス以降の接触、メイフラワー号の入植者、13植民地の形成。希望の物語と、その裏で進んだ先住民の犠牲。アメリカという国が生まれる前夜の、光と影の両方をたどる。
- 02 独立革命 — 自由の宣言とその矛盾 1776年、13植民地は本国イギリスからの独立を宣言した。すべての人は平等につくられている——その一文は人類史に残る理想となった。だが宣言を起草した人々の多くは奴隷を所有し、平等は白人男性のものにとどまった。独立戦争、合衆国憲法、建国の父たち。輝かしい理想と、その根に潜む深い矛盾を見つめる。
- 03 西へ — 明白な使命の光と影 独立を勝ち取った若い共和国は、西へ西へと膨張していく。広大な土地を二倍にしたルイジアナ購入、神から与えられた使命だとする「明白な使命」の思想、そしてその光のすぐ裏で進んだ先住民の強制移住。涙の道と呼ばれた悲劇まで、拡大の世紀の光と影を見つめる。
- 04 引き裂かれた国 — 南北戦争と奴隷制 拡大する国土の上で、奴隷制をめぐる南北の対立はもはや抑えきれない亀裂となった。やがて国は二つに割れ、同じ国民どうしが銃を向け合う。リンカーンと奴隷解放宣言、四年に及んだ南北戦争、そして勝ち取った自由がふたたび奪われていく再建の挫折まで、アメリカ最大の内戦の光と影をたどる。
- 05 金ぴかの時代 ― 産業化と移民の国 南北戦争の傷が癒えぬうちに、アメリカは桁外れの速さで工業大国へと駆け上がった。大陸を貫く鉄道、噴き上がる石油と鉄鋼、海を渡ってきた数百万の移民。だが繁栄の輝きは表面だけだったとも言われる。金ぴかの時代の光と影を、富と格差の両面から見つめる。
- 06 世界へ ― 帝国への一歩と第一次大戦 国境の内側で力を蓄えたアメリカは、ついに海の外へ踏み出す。米西戦争で植民地を手にし、社会のひずみを正そうとする革新主義が芽吹き、やがて第一次世界大戦に参戦して世界の運命に関わった。だが理想を掲げたその国は、戦後ふたたび孤立へと引き返す。膨張と理想とためらいの物語。
- 07 狂騒と大恐慌 ― 繁栄の崩壊とニューディール 第一次大戦に勝ち、債権国へと転じたアメリカは、空前の繁栄に酔いしれた。だが1929年、その熱狂は株価の暴落とともに崩れ落ちる。狂騒の20年代から大恐慌、そしてフランクリン・ローズヴェルトのニューディールへ。国家の役割が大きく転換した時代を描く。
- 08 超大国の誕生 ― 第二次大戦と冷戦 1941年の真珠湾攻撃で、アメリカはついに第二次世界大戦へ踏み込む。圧倒的な生産力で連合国を支え、原爆という究極の兵器を生み、戦後は世界の覇権を握った。だがその先には、ソ連との長い冷戦が待っていた。アメリカが超大国へと変貌した時代を描く。
- 09 自由をめぐる闘い — 公民権と激動の60年代 冷戦に勝つために掲げた「自由の国」という看板。だがその国の内側では、肌の色を理由に座る席さえ選べない人々がいた。バスのボイコットから始まった抵抗は、ワシントンの20万人へ、そして法の改正へと広がる。だが勝利の傍らで、ベトナムの泥沼と暗殺の銃声が、アメリカの理想を激しく揺さぶった。
- 10 唯一の超大国、その先へ — 冷戦終結から現代 長い冷戦が終わり、アメリカは世界でただひとつの超大国として頂点に立った。だが勝利の高揚は長くは続かない。9.11の煙、終わりの見えない戦争、金融危機、そして国を二つに割く深い分断。頂点から見えたのは、新しい平和ではなく、答えの出ない問いの連続だった。新大陸に始まった物語は、いま現在へとつながっている。