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連載 ・ 全10話
アジア史 ― 近現代アジア興亡の物語
産業革命が始まる前の18世紀、世界経済の半分以上はアジアが占めていた。清の中国、ムガル帝国のインド、交易で栄えた東南アジア。茶と絹と綿、そして大量の銀が行き交った繁栄の時代を、史実をたどりながら描く第1話。
- 01 世界の中心だったアジア — 西洋が来る前 産業革命が始まる前の18世紀、世界経済の半分以上はアジアが占めていた。清の中国、ムガル帝国のインド、交易で栄えた東南アジア。茶と絹と綿、そして大量の銀が行き交った繁栄の時代を、史実をたどりながら描く第1話。
- 02 西洋の衝撃 — 植民地化の時代 産業革命を手にした欧州が、世界の力関係を一変させた。1840年のアヘン戦争、プラッシーの戦いから始まるインドの植民地化、そして東南アジアの分割。アジアが世界の中心から周縁へと従属していく転換の時代を、史実をたどって描く第2話。
- 03 眠れる獅子の落日 — 清朝の黄昏 アヘン戦争に敗れた清は、内では太平天国に揺さぶられ、外では列強に削られていく。洋務運動という自強の試みも、1894年の日清戦争で挫折した。義和団、そして1911年の辛亥革命へ——二千年続いた中華の帝国が幕を閉じるまでをたどる第3話。
- 04 インドの覚醒 — 帝国とガンディー 豊かな富で知られたインドは、いつしか大英帝国の植民地となっていた。1857年の大反乱、芽生える国民意識、そしてガンディーの非暴力・不服従。塩の行進から独立、そして分断の痛みまで——巨大な帝国に、武器ではない力で立ち向かった人々の長い道のりをたどる第4話。
- 05 アジアで唯一 ― 日本の近代化と膨張 明治維新で近代国家へと急速に歩んだ日本は、1905年の日露戦争で西洋の大国ロシアに勝ち、アジア各地を驚かせた。だがその日本自身もやがて帝国へと膨張していく。解放の理想と侵略の現実、両面の評価が分かれる近代日本の歩みを、どちらにも傾かず慎重にたどる。
- 06 独立の嵐 ― 戦後アジアの誕生 第二次大戦後、植民地支配のもとにあったアジアの各地で、独立の嵐が吹き荒れた。1947年のインド独立と印パ分離、1949年の中華人民共和国成立、インドネシアとベトナムの独立闘争、そして1955年のバンドン会議。新しいアジアが生まれていく激動の十年を、光と影の両面からたどる。
- 07 冷戦の最前線 — 分断されたアジア 独立を勝ち取ったはずのアジアは、米ソ二大陣営がぶつかる最前線へと変わった。朝鮮半島の分断、ベトナムの長い戦争、社会主義陣営を割った中ソ対立、そして開発独裁。冷戦という巨大な力学に翻弄されたアジアの、影の深い時代を史実からたどる。
- 08 奇跡の成長 — アジア経済の台頭 焦土と分断のアジアから、世界を驚かせる成長が立ち上がった。年率一割で走った日本の高度成長、四小龍と呼ばれた韓国・台湾・香港・シンガポール、輸出で国を富ませる工業化。だが奇跡は永遠ではなく、1997年の通貨危機が試練として訪れる。光と影の両面から、アジアの台頭を読み解く。
- 09 二つの巨人 — 中国とインドの台頭 眠れる二つの巨人が動きだした。鄧小平の改革開放、世界の工場となった中国、危機の中から始まったインドの経済自由化、そしてITが切り開いた新しい道。人口大国の台頭が「アジアの世紀」という言葉を呼び寄せていく過程を、光と影の両面でたどる。
- 10 アジアの世紀へ — これからのアジア 経済の中心が再びアジアへ戻りつつある。米中対立のはざまで存在感を増すASEAN、そして格差・環境・高齢化・分断という重い課題。かつて世界の中心だったアジアは、復興の先にどこへ向かうのか。十話にわたる興亡の物語を、答えを急がずに静かに締めくくる最終章。