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連載 ・ 全10話
アニメ史 ― 日本アニメ100年の物語
1917年、浅草の小さなスクリーンに、ひとコマずつ手で描かれた絵が動き出した。下川凹天、北山清太郎、幸内純一という三人の先駆者から、戦時下に咲いた政岡憲三の傑作まで。日本アニメーション100年の物語は、ここから始まる。
- 01 動く絵の夜明け — 日本アニメの誕生 1917年、浅草の小さなスクリーンに、ひとコマずつ手で描かれた絵が動き出した。下川凹天、北山清太郎、幸内純一という三人の先駆者から、戦時下に咲いた政岡憲三の傑作まで。日本アニメーション100年の物語は、ここから始まる。
- 02 長編への挑戦 — 東映動画の時代 1958年、日本初の本格的なカラー長編アニメ「白蛇伝」が公開された。東洋のディズニーを掲げて設立された東映動画には、若き才能が集った。のちにアニメ界を背負う人々がここで腕を磨いた、長編アニメ夜明けの物語。
- 03 鉄腕アトムの革命 — 手塚治虫とテレビアニメ 1963年、手塚治虫の『鉄腕アトム』が日本初の本格テレビアニメとして茶の間に飛び込んだ。少ない枚数で動かすリミテッドアニメと、毎週放送を成り立たせた商業モデル。アニメを国民的娯楽に押し上げた革命と、後の労働問題にもつながる低予算の影を、両面から中立にたどる。
- 04 ロボットとヒーローの時代 — 70年代の多様化 1972年の『マジンガーZ』、1974年の『宇宙戦艦ヤマト』、そして1979年の『機動戦士ガンダム』。巨大ロボットとSFが画面を席巻した70年代、アニメは子どものものから、より年長の観客をも巻き込む表現へと広がっていく。多様化とファン文化の芽生えを、史実に沿って中立にたどる。
- 05 ジャパニメーションの萌芽 ― 80年代の飛躍 1980年代、テレビの子ども向けという枠を越えて、アニメは新しい器を手に入れた。1983年のOVA、1984年の『風の谷のナウシカ』、1985年のスタジオジブリ設立、そして1988年の『AKIRA』。表現と市場が同時に膨張した飛躍の十年を、史実ベースで描く。
- 06 ジブリと世界 ― 宮崎駿の達成 1988年の『となりのトトロ』から、1997年の『もののけ姫』、そして2001年の『千と千尋の神隠し』へ。スタジオジブリの手描きアニメは、国内の大ヒットを越え、ベルリンとアカデミーで世界の評価を得るに至った。その達成の歩みと、極北ゆえの困難を、史実ベースで描く。
- 07 エヴァンゲリオンの衝撃 — 90年代の革新 1995年、テレビ東京の夕方枠で一本のロボットアニメが始まりました。『新世紀エヴァンゲリオン』。心の闇を描くその物語は社会現象となり、深夜アニメと製作委員会方式という、その後の業界を形づくる二つの仕組みを後押ししていきます。
- 08 クールジャパン — 世界市場への進出 2000年代、日本のアニメは国境を越えていきます。『ポケモン』が世界の子どもを熱狂させ、海外で「アニメ」が一つのジャンルとして認知される一方、海賊版という影との戦いも始まりました。文化が国策となった時代を、光と影の両面からたどります。
- 09 配信革命と新たな黄金期 — 世界が同時に観る時代 Netflixなどの動画配信が国境を溶かし、『君の名は。』と『鬼滅の刃』が記録を塗り替えた2010年代後半。世界同時配信がもたらした黄金期と、その繁栄を支える制作現場の労働環境という影を、報じられた範囲で中立に見つめる第9話。
- 10 世界のANIMEへ — アニメの未来 海外市場が国内を上回り、生成AIが制作現場に問いを投げかける時代。拡大する世界市場、技術の変化、人材育成と労働環境の改革——日本発の文化となったアニメがこれからどこへ向かうのかを、答えを急がずに見渡す最終章。100年の物語の終わりに。