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連載 ・ 全10話
世界が見たニッポン ― 海外から見た日本のリアル
アニメ、マンガ、ゲーム、和食。日本のソフトパワーは世界を席巻したと言われる。だが輸出額は過去最高を更新する一方で、国策のクールジャパン機構は巨額赤字を抱えていた。称賛と幻想の境目を、データでたどる。
- 01 クールジャパンの実像 ― 世界は本当に日本に夢中なのか アニメ、マンガ、ゲーム、和食。日本のソフトパワーは世界を席巻したと言われる。だが輸出額は過去最高を更新する一方で、国策のクールジャパン機構は巨額赤字を抱えていた。称賛と幻想の境目を、データでたどる。
- 02 技術立国の黄昏か ― ものづくり神話の現在地 かつて世界の半導体シェア半分を握り、家電もスマホも席巻した日本。その看板は半世紀で大きく揺らいだ。半導体は5%台へ、家電とスマホは世界市場から後退する。だが製造装置と素材では今も世界の急所を握る。神話と現実のはざまを、データでたどる。
- 03 電車は1分も狂わない国 ― 旅行者が見たニッポンの光と影 2024年、日本を訪れた外国人は過去最高の3687万人に達した。治安、清潔さ、時間に正確な電車、行き届いたサービス——旅行者は惜しみない称賛を送る。だが同じ場所で、住民は静かに疲れていた。称賛と摩擦が同居する観光地の本音を追う。
- 04 経済大国から普通の国へ ― 「縮む日本」というナラティブ 2023年、日本の名目GDPはドイツに抜かれ4位へ。一人当たりではOECD38カ国中26位まで沈み、対外純資産の首位も34年ぶりに明け渡した。海外メディアは「縮む日本」と書く。だが順位低下の中身を見れば、別の景色も浮かぶ。データで両面をたどる。
- 05 世界順位118位の宿題 ― ジェンダーギャップという通知表 世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数で、日本は2025年版で148か国中118位、G7最下位だった。海外メディアは「先進国なのに」と驚き、批判を重ねる。だが数字の内訳を見ると、改善の兆しと根深い壁が同居している。称賛にも自虐にも傾かず、世界が突きつける通知表を冷静に読む第5話。
- 06 開く国か、閉じる国か ― 移民をめぐる世界の視線 2024年末、日本の在留外国人は376万人と3年連続で過去最多を更新した。少子化で労働力が細るなか、世界は「日本は移民国家になるのか」と問う。技能実習をめぐる人権面の指摘、新制度への期待と不安、開放論と慎重論――どちらにも一方的に与せず、移民と多様性をめぐる視線を中立にたどる第6話。
- 07 歴史という視線 ― 世界は日本の過去をどう語るか 戦争と植民地支配の記憶をめぐり、世界は日本をどう見ているのか。サンフランシスコ講和、村山談話、慰安婦合意、教科書論争。日本と近隣のいずれにも一方的に与せず、国際社会に併存する複数の見方を、史実と各国報道をもとに公平にたどる第7話。
- 08 それでも愛される国 ― 日本ブランドの底力と限界 経済の停滞やジェンダー、歴史をめぐる厳しい視線がある一方で、世界には日本への根強い親しみがある。各国の親日感情調査、品質や職人への敬意、東南アジアでの「最も信頼される国」評価。なぜ日本は愛されるのか、その理由と限界を、調査データと海外報道をもとにたどる第8話。
- 09 ガラパゴスか唯一無二か ― 世界が紡いだ日本論の系譜 ベネディクトの『菊と刀』から「ガラパゴス化」論まで、欧米は日本を「独特な他者」として論じ続けてきた。オリエンタリズムの系譜、ステレオタイプと実像のズレ、独自進化への称賛と揶揄。世界が紡いできた日本論の二面性を、古典と研究をもとに読み解く第9話。
- 10 世界のなかの日本 ― これからの自画像 人口は減り、経済の順位は下がり、それでも世界は日本を見つめ続ける。称賛でも自虐でもなく、縮みゆく時代に日本は世界のどこに立つのか。連載の最後に、等身大の自画像を描き直す。